洋服屋の経営は超危険。失敗する確率めちゃくちゃ高いよのお話

洋服屋の経営




2017年の洋服屋(アパレルショップ)はハッキリ言って悲惨です。

百貨店や直営店・大手チェーンなどはまだマシだけど、個人でセレクトショップを経営している洋服屋で良い話を聞くことはあまりないですね。

「洋服屋さんが夢」と言う方には残念ですが、今から服屋(実店舗)を開いたとしても99%失敗すると思います。

ただ、この確率はあくまで何も知らない人の場合。色々学んでから始めれば繁盛する確率も高まります。

今回は、「今のアパレルショップの現状」と「洋服屋を開業し成功させるにはどうしたら良いのか?」について書きました。

話をする前に僕が偉そうに語れる理由からまずは見てください。


僕の経歴:洋服屋に12年勤めています。

僕の経歴:洋服屋に12年勤めています。

あれはあれよと時は過ぎ、気づけば12年間もアパレルショップに勤めています。

働いてる場所は東京。駅に近くリッチがとても良い路面店で今も働いています。

個人経営のメンズ・レディースを扱うセレクトショップで、10年前くらいは年商7000万円程でした。

それが今や2000万円くらいにまで落ちましたからヤバイですよね。

さて、個人経営者の下で働いているザコと思われるかもしれませんが、大手のショップ店員(例えばビームスやシップス・ユニクロ・ディーゼルetc)ではあまり知れない情報が僕の耳には入ってきます。

なぜなら色々なブランドを扱っていて、それぞれの営業の方に他のブランドの状況・他のアパレルショップの情報、生産背景の現状などなど、色々な話を聞くことができるからです。

それでは「今のアパレルショップの現状」から話したいと思います。


今のアパレルショップの現状・・・潰れる店舗続出中

今のアパレルショップの現状・・・潰れる店舗続出中

まず良い話は聞かない。店舗が増えた話も聞かない。聞くとしたら潰れた話くらいです。

あとはメーカーの倒産。それだけ売れないんですよね。

潰れているのは主に個人経営をしてる店舗です。

商店街にあった路面店の近くに大手のモールができてしまい、シャッター街となってしまった。なんて話はよく聞きます。

実店舗だけ経営している洋服屋はかなり苦しいのが現状。

しかも今はブランドが直営店を広げてると言うのも個人経営者を苦しめています。

今までは「メーカー⇒小売り店⇒消費者」と言う流れだったのが、「メーカー⇒消費者」と言う流れになりつつあります。

小売り店の力が弱くなってきた(売れなくなった)ので、メーカーも直接消費者に販売して売らなければ厳しい状況に追い込まれているのです。

ちなみに、服の仕入れは小売り店だと約50%が下代になります。なので消費者に売れば50%の儲け。

メーカーが直接消費者に販売すると大体70%くらいが儲け。(メーカーは大体30%くらいで洋服を作ってる。)

ただし、ユニクロなどの大手・世界的に販売してるブランドだともっと安く作っているはずです。(枚数を多く作ればそれだけ費用は安くなる)

だけど、昔と比べ今は中国の人件費が高くなったこともあり、服の生産費は高くなりました。(服の生産は主に中国が多い)

10年前までは1枚6000円で販売できた服が今は1枚7000円から8000円以上に上がっています。

大手も生産費が上がり少し苦しい経営をしているはずです。(大手に聞いたことないのでここは予想)

実店舗で洋服が売れなくなった原因:今の服に魅力がない

ショップ店員として思うのが今の洋服に魅力を感じなくなりました。

今までは新しいジャンルの服がでたり、新しい加工感、奇抜なデザインなど、色々と変化があり面白かったのですが、今は新しいデザインなどが減ってしまいました。

もう服のパターンは出尽くした感がありつまらないと思ってる人も多いと思います。

実店舗で洋服が売れなくなった原因:安い物が出回ってきた

ユニクロの「ウルトラライトダウン」めちゃくちゃ良いですよね。

あの価格で作れるのはさすがユニクロ!デザインも良いし形も良い。他のメーカーも中々作れないです。

あとは「しまむら」。名前はダサいけど安くて良い物がたくさんあります。

今の時代、大手チェーンが良い物を安く作ってしまうので、そこそこの価格で販売してるブランド物は悲鳴をあげてます。

男はブランド物の服を買う人が多いけど、女性は安い服を買う人が多いので、レディースブランドは苦しいとよく耳にします。(扱っていたブランドもいくつか倒産しましたし・・・)

実店舗で洋服が売れなくなった原因:ネットショップが増えてきた

ネットショップの増加で実店舗の売上げはどんどん減っています。

あとで話しますが、洋服屋を開くならネットショップも経営しないと爆死します。

ただ、ネットショップも飽和状態になってきて、今や価格競争の時代に突入してきました。

ポイント合戦・割引合戦など、資金力のない店舗は少し厳しいかもしれません。

また、メーカーもネットショップで直接販売してきているので、さらに個人経営者が売りずらい時代になってきました。

洋服が売れない時代だけど服屋を経営したい人にはチャンスでもある

洋服が売れない時代だけど服屋を経営したい人にはチャンスでもある

服が売れない世の中ですが、洋服屋を始めたい人には実はちょっとチャンスではあります。

なぜならメーカーも取引先を広げたいから。

10年前くらいの話ですが、やりたいブランドがあっても取引してくれない何てことはザラでした。

メーカーも現状の取引先で満足してるから売上げが見込めなさそうなショップとは取引したくなかったのです。

だけどね、今は「うちのブランド扱ってくれませんか?」ってメーカーも多いです。

昔断られたメーカーが今更営業してきたこともありましたし、今はお金さえあれば取引してくれるメーカーが多くなってると思います。

昔だと1回の展示会で100万以上買ってくださいね。1型12枚以上買ってくださいね。なんて言ってたブランドも、今はそんなこと言ってきません。

取引条件がゆるくなっているので、服のブランドを揃えるにはイイ時代だと思います。

では次に、「洋服屋を開業し成功させるにはどうしたら良いのか?」について話していきます。


洋服屋を開業し成功させるにはどうしたら良いのか?

洋服屋を開業し成功させるにはどうしたら良いのか?
  1. 服屋で必ず働くこと
  2. ネットショップは必ずやること

この2つが服屋を繁盛させるのに重要です。

1:服屋で必ず働くこと

服屋は大手と個人経営(セレクトショップが良い)の両方で働いた方が良いです。

僕は大手で働いたことがないので分からないですが、服屋を経営したいなら役立つことはたくさんあるはずです。

接客の仕方、販売数、売上げ、商品の見せ方など、色々勉強してください。

できれば2社~3社くらいで働くのが理想ですね。

次に僕が働いているような個人経営者で尚且つ色々なブランドを扱っているセレクトショップでも働いて下さい。

営業マンの話で何が売れてる&売れてない、流行や人脈作りなど、大手では学べない・知れない情報を手に入れることができます。

大事なのが人脈で、僕の場合「洋服屋やりたいけど取引してくれますか?」と声をかければほぼ取引してくれます。

扱っていないブランドでも、営業マンが知ってれば紹介もしてくれます。

付き合いが長ければ、条件も緩くしてくれたり協力してくれるメーカーはたくさんあると思うので、個人経営者の元で人脈作りするのも大事ですよ。

ちなみに、大手セレクトショップ(例えばビームス)で扱っている商材を一部取扱いできることもあります。ビームスなどは他社が作った商品をネーム替えして売っている物も多く、うちのお店でも同じ物をうっていたりします。

メーカーで働くことも役に立つ

ショップ販売員ではなく、メーカーに勤めるのもおすすめです。

できれば1ブランドしか扱っているメーカーでなく、複数のブランドを扱ってるメーカーが良いでしょう。

営業マンとして働けば、実店舗の状況がよく分かるので、「この場所だと売れる」と言うのも分かるかもしれません。

あとは景気の良いショップはどんな事をしているのか?などもお店の人から聞きだせる場合もあります。

とにかく営業マンとして働くとのちのち役に立つことが多いでしょう。

2:ネットショップは必ずやること

今成功してる実店舗(個人経営者)は必ずと言っていいほどネットショップをやっています。

やってない所もあると思いますが、経営は苦しいはずです。

「服屋(実店舗)だけで販売したいんだ!」って思うかもしれませんが、ネットショップもやっていた方が成功する確率は高まります。

ちなみに僕が働いている洋服屋でもネットショップを開いています。

実店舗の売上げは2000万くらいですが、ネットショップの売上げは8000万くらいです。

もしネットショップをやってなかったら今頃うちのお店はなかったですね。

ネットショップで販売することだけでなく、実店舗に誘導する手段としてもネット販売は役に立ちます。

ネットで買い物しない人もある程度いて、実際うちのお店にもネットを見て来られる方が結構多いです。

服屋を成功させるならネットと実店舗は同時に運営した方が成功する確率は高まります。

だけど、かな~り大変です。

ネットの知識と実店舗の知識が必要なので、ある程度修行の期間を取らねばなりません。

もし可能ならば、個人経営している実店舗で働き、オーナーにお願いして商品を自分で仕入れネットで売りながら学ぶと良いですね。

もし僕が服屋を経営するなら

もし僕が服屋を経営するなら

仮にもし僕が服屋を経営するならのお話なのですが、○○のジャンルをメインに販売をかけます。

この○○のジャンルと言うのは

  • シンプル系
  • ミリタリー系
  • アメカジ系

など、こういったジャンルのことです。(この中にはありません)

○○の具体的なジャンルは言えませんが、これは僕が働いているお店で販売している商品で、競合店が少ないからというのが理由の1つです。

このジャンルの競合店はどんどん潰れているのですが、一定の顧客がいて実店舗で買いたいと思ってる方がそれなりにいます。

こういったジャンルを探すのはお店で働いていないと分かりません。(あとはメーカーで働くか)

価格もそれなりの物

僕なら安い物を販売することはしません。

だっていくら接客しても数を売らないと儲からないから。1回で5,000円売るより20,000円売りたいです。

「安けりゃ売れるでしょ?」と思うかもしれませんが、高くても良い物を買いたい人は結構多いです。

そういったお客を顧客にした方が成功すると僕は思います。

あとは、安い物ばかり求める人は面倒くさい。あれもこれも試着して結局買わないとかね。そんな人相手にするのは時間の無駄。

高くても良い物を買いたい人は良い人が多く、お店の苦労も分かってくれます。(個人的な考えです)

とにかく、安い物を集めているとそういったお客ばかり集まるので僕ならやりませんね。

外人をメインとするのもあり

できれば中国人以外の外人をメインに販売するのも面白いです。

例えば外人が良く行く観光地(浅草とか京都)で、日本でしか買えないブランドを集めて販売という感じです。

ここ最近(ピークはもう過ぎたかも)だとスカジャンが外人にとても売れていると聞いています。

リッチと商材が合えば外国人にバカバカ売れるので、そういったお店を開業するのも面白いかもしれません。

中国人の中でも買う人種と買わない人種に分かれていて、お金を持ってる中国人はマナーも良くてしっかり買ってくれます。だけどお金のない中国人はマナーが悪く全然買いません。個人的に好きなのは台湾人です。かなりマナーが良く洋服もたくさん買ってくれる人が多いですね。

自分の好きな洋服だけ販売したいんだけど・・・と思ってる人へ

自分の好きな洋服だけ販売したいんだけど・・・と思ってる人へ

「僕がお店を経営するなら」の話は、自分の好きな服は一切関係なく売れると思う服をメインにお話しました。

服屋を開きたいと思ってる方はたぶん服が好きで、自分が好きな服を売りたいと思ってるでしょう。

それなら、その服が売れるリッチ(場所)をかなり調査する必要があります。

自分が好きな場所で好きな服を売るのは失敗する確率がめちゃくちゃ高いです。売りたいなら売れる場所を探してください。

じゃなきゃほぼ失敗します。実店舗で洋服を売るには

  • リッチ
  • 接客

この2つがとても大事。

これは洋服屋で働けば分かると思いますので、働きながら学んで下さい。

洋服屋を経営するにはどれくらいお金がいるの?

洋服屋を経営するにはどれくらいお金がいるの?

僕の働いているお店のオーナーは2000万円で開業したと言ってました。

坪数は30くらい。店舗の改装費と仕入れをするとそれくらい必要になるかと思います。

規模を小さくすれば半分の1000万くらいでも大丈夫だと思いますが、これも服屋で働きながらいくら必要なのか学べるはずです。

ちなみに僕が好きなブランドの直営店(その服オンリー)でお店を開く場合、1億くらい必要と言われました・・・。

海外ブランドなのですが、什器や服の仕入れなどでそれくらい必要らしいです。それを3年で回収するのが目標と言ってましたね。

最後に

服屋を経営したいならそれなりの準備期間が必要です。

色々学んでから開いた方が成功率は格段にUPしますので、まずは色々な洋服屋で働いてみてください。

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2018年9月12日

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